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記事制作を外注する流れ|発注前の準備から納品・公開までの進め方

公開:更新:執筆:しろ
記事制作を外注する流れ|発注前の準備から納品・公開までの進め方

記事制作を外注すると決めたものの、何から準備し、どの順番で進めればよいのか分からない。最初に届いた構成や原稿が自社の伝えたい内容とずれていて、どう直してもらえばよいか迷っている。

記事制作の外注は、大きく分けると発注前の準備、依頼先選びと発注、構成と執筆、確認と公開の4段階で進みます。

うまく進むかどうかを大きく左右するのは、発注時に渡す資料と表記ルール、そして最初の数本でのやり取りです。

この記事では、工程ごとに社内と外注先がそれぞれ何をして、何を受け渡すのかを工程表で整理します。渡す資料の一覧、レギュレーションの記入例、最初の1〜3本で確かめることもあわせて紹介します。

記事制作を外注する流れと工程ごとの役割分担

打ち合わせ用の机に並べた工程表の紙と付箋

記事制作の外注は、7つの工程に分けると社内と外注先の役割が見えます。外注先に任せる工程でも、社内の確認や判断が必要な場面は残ります。

記事制作を外注する流れの図。目的・範囲、依頼先選び、発注、構成、執筆、確認・修正、入稿・公開の7工程を左から順に並べている

工程

社内の役割

外注先の役割

受け渡すもの

目的・範囲を決める

記事の目的、読者、外注する工程を決める

なし

社内の企画メモ

依頼先選び・見積もり

候補に同じ条件で見積もりを依頼する

工程と金額を提案する

依頼内容のメモ、見積書

発注・キックオフ

発注書を出し、資料と表記ルールを渡す

資料を読み、不明点を質問する

発注書、営業資料、レギュレーション

キーワード・構成

構成を確認し、方向性を承認する

キーワードを調べ、構成案を作る

構成案、確認コメント

執筆

質問に答え、必要なら取材を調整する

本文を書き、表記チェックをかける

原稿、出典の一覧

確認・修正

内容と事実を確認し、修正を依頼する

指摘に沿って修正する

修正コメント、修正稿

入稿・公開

公開を判断し、結果を共有する

依頼されていれば入稿する

入稿データ、公開URL

社内に残る作業の中心は、方向性の承認、商材の事実確認、公開の判断の3つです。構成や執筆を外注しても、自社の製品や顧客について正しいかどうかは、社内の担当者にしか判断できません。

なお、外注する工程ごとに記事制作の進め方を詳しく知りたい場合は、以下の記事が参考になります。

▼あわせて読みたい
BtoBのSEO記事制作ガイド|企画・構成・執筆・編集・公開後の改善まで

発注までに進める3つのステップ

会議室で外注の条件について話し合う二人の担当者

外注先に連絡する前に、社内の方針、依頼先の比較、発注書の3つを順に進めておくと、発注後に条件を決め直す手間を減らせます。

  • 社内で目的と外注する範囲を決める
  • 依頼先を選んで見積もりを比べる
  • 発注書で条件を書面に残す

社内で目的と外注する範囲を決める

最初に決めるのは、記事で何を達成したいかと、どの工程を外に出すかです。目的が「アクセスを増やしたい」だけでは、外注先は読者やキーワードを絞れません。

たとえば「生産管理システムを比較している製造業の担当者に、自社の導入支援の範囲を知ってもらう」のように、読者と読んだ後の行動まで書きます(仮の例)。外注する範囲は、キーワード選定・構成・執筆・編集・入稿のどこまでを任せるかを決めます。

なお、記事制作だけでなく、SEOのどの業務を外に任せるかから検討したい場合は、以下の記事が参考になります。

▼あわせて読みたい
SEOは外注すべき?費用相場・依頼できる業務・失敗しない選び方

依頼先を選んで見積もりを比べる

依頼先の候補には、同じ内容の依頼メモを渡して見積もりを取ります。目的、読者、本数と期間、任せたい工程を揃えて伝えると、返ってきた見積もりを同じ条件で比べられます。

比べるときは、1本あたりの金額だけでなく、構成の確認や修正の回数が含まれるかも見てください。最初は1本か少ない本数で試せるかも、このタイミングで聞いておきましょう。

なお、記事制作をどこに頼むか、依頼先の種類から比べたい場合は、以下の記事が参考になります。

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記事制作代行の選び方|BtoB企業が依頼先を比べる基準と種類

発注書で条件を書面に残す

依頼先が決まったら、記事の本数、文字数の目安、納期、報酬、修正の範囲を発注書やメールで残します。口頭の打ち合わせだけで始めると、納品後に「構成の確認は含まれていなかった」といった食い違いが起きます。

フリーランスに委託する場合は、フリーランス・事業者間取引適正化等法により、業務の内容や報酬の額、支払期日などを書面かメール等で直ちに明示する必要があります。口頭での明示は認められていない点に注意してください。

参考:2025年公正取引委員会フリーランス法特設サイト | 公正取引委員会

なお、契約前に書面で揃えたい条件や、見積もりの金額の比べ方を確かめたい場合は、以下の記事が参考になります。

▼あわせて読みたい
記事制作の料金相場と比べ方|SEO記事の見積もりで確認する工程と範囲

発注時に外注先へ渡す資料の一覧

机の上に揃えて置かれた製品パンフレットとクリアファイル

発注が済んだら、外注先が商材を理解するための資料を渡します。外注先は、自社のサービスについて社内の担当者ほど知りません。

Shiroworks(シロワークス)では、新しい案件を始めるときに、まず営業資料を受け取っています。そのうえで公式サイトの情報や事例記事を読み、どんなサービスを、どんな人に届けているのかを理解するところから始めます。

渡す資料と、外注先がそれをどこで使うかは次のとおりです。

資料

外注先が使う場面

ないときの代わり

営業資料・製品資料

商材の特徴と、他社との違いを理解する

営業担当者への短いヒアリング

公式サイトのURL

製品名や機能の正式な書き方を確かめる

製品名と機能名の一覧

導入事例・事例記事

顧客の課題と導入後の変化を構成に反映する

公開できる範囲の顧客像のメモ

記事の目的と読者のメモ

構成の結論と、読者への説明の深さを決める

キックオフでの口頭説明を議事録に残す

レギュレーション

表記や文体を揃える

参考にしてほしい既存記事の指定

書いてはいけないことの一覧

未発表の情報や競合名の扱いを判断する

確認担当者への質問の窓口

資料が揃っていなくても、外注は始められます。その場合は、ないときの代わりの列にある方法で、最低限の情報を外注先に渡してください。

全部の資料を一度に揃えようとして発注が遅れるより、営業資料と公式サイトだけ先に渡して、構成の段階で足りない情報を補うほうが進めやすくなります。

レギュレーション(表記ルール)を決める2つのポイント

赤ペンで表記を直した原稿と辞書が置かれた作業机

レギュレーションは、記事の書き方や表記を揃えるためのルール集です。外注先が複数のライターで書く場合も、1人のライターが書く場合も、表記がばらつくと確認する側の手間が増えます。

決め方のポイントは、記入例から自社のルールを作ることと、チェックを外注先に済ませてもらうことの2つです。

  • 表記ルールは記入例を見ながら作る
  • 表記チェックはAIに通してから納品してもらう

表記ルールは記入例を見ながら作る

レギュレーションをゼロから書こうとすると、項目が抜けたり、抽象的な指示になったりします。次の記入例を下書きにして、自社に合わせて書き換えるのが早い方法です。

項目

記入例(仮の例)

文体

です・ます調。読者への呼びかけは「〜しましょう」まで

漢字とひらがな

「事(こと)」「時(とき)」「出来る(できる)」「下さい(ください)」はひらがなで書く

数字

半角の算用数字。4桁以上は「1,000」のようにカンマを入れる

英字・記号

英字は半角。「%」は全角

自社名・製品名

「株式会社〇〇」は初出のみ正式名称、2回目以降は「〇〇」

使わない表現

「業界No.1」「必ず」「絶対」など根拠を示せない表現

出典

数値や法令には出典のURLを本文の近くに付ける

見出し

H3に通し番号を付けない。見出しの末尾に句点を付けない

納品形式

Googleドキュメント。見出しはスタイルで設定する

最初から完成させる必要はありません。記事を重ねるなかで表記の揺れが見つかったら、その都度1行ずつ足していけば十分です。

表記チェックはAIに通してから納品してもらう

表記ルールを決めたら、外注先に「ルールに沿っているか確認してから納品してください」と依頼します。表記の確認を社内で毎回行うと、本来見るべき内容や事実の確認に使う時間が減ります。

Shiroworks(シロワークス)でも以前は、スプレッドシートで表記チェックのツールを作り、原稿を貼り付けると直すべき言葉が表示される仕組みで運用していました。漢字を閉じるか開くかのような確認です。

最近は、この確認をAIで自動化できるようになりました。ルールを文章にまとめ、「AIのチェックを通してから納品してください」と依頼する方法もとれます。

たとえば、外注先がレギュレーションの表をそのままAIに渡し、「この原稿でルールに合わない箇所を一覧にして」と指示すれば、納品前に表記の揺れを直せます。

構成から納品・公開までの3つの進め方

閉じたノートパソコンの横に置かれたスマートフォンと印刷済みの原稿

発注後の制作は、構成、原稿の確認、入稿と公開の順に進みます。それぞれで社内が判断することを決めておくと、やり取りの回数を減らせます。

  • 構成を確認してから本文に進む
  • 原稿を確認して修正を依頼する
  • 入稿・公開の担当と公開後の共有を決める

構成を確認してから本文に進む

構成案は、本文を書き始める前に社内で確認しましょう。読者や結論のずれに本文が届いてから気づくと、見出しから書き直すことになるためです。

構成で見るのは、見出しごとの結論が自社の主張と合っているか、商材の説明に誤りがないかの2点です。たとえば、導入を比較している担当者向けに頼んだのに、構成の前半がSEOの基礎説明で埋まっていれば、この段階で読者を伝え直します。

原稿を確認して修正を依頼する

原稿が届いたら、商材の記述と事実を中心に確認し、修正をまとめて依頼します。修正の依頼には、どこを、なぜ、どう直してほしいかを書いてください。

確認する人が複数いる場合は、意見を窓口の担当者が1つにまとめてから外注先に返します。同じ箇所に反対の指示が届くと、外注先はどちらに合わせればよいか判断できません。

なお、納品された原稿をどの観点で確認し、修正依頼をどう書けばよいか知りたい場合は、以下の記事が参考になります。

▼あわせて読みたい
外注したSEO記事の品質チェック|発注・構成・納品で確認すること

入稿・公開の担当と公開後の共有を決める

CMSへの入稿を外注先に任せる場合は、下書きの状態で納品してもらい、公開ボタンは社内で押す形にしておくと安全です。公開前に、スマートフォンでの表示や画像、リンク先も確認します。

公開した後は、検索順位や問い合わせの数を外注先にも共有しましょう。どの記事が読まれているかが分かると、次の構成でどの読者に向けて書くかを外注先も判断しやすくなります。

最初の1〜3本で確かめる3つのこと

印刷した原稿にコメントを書き込みながら話し合う発注担当者とライター

外注を始めてすぐの数本は、進め方を固めるための期間です。この段階で確かめておけば、4本目以降は社内の確認の手間を減らしやすくなります。

  • 構成と本文が商材の理解とずれていないか
  • 修正の意図が伝わるコメントになっているか
  • 1本あたりの社内の確認時間

構成と本文が商材の理解とずれていないか

最初の数本では、内容が少しずれた構成や本文が届くことがよくあります。外注先には、まだ業界の知識やその会社の商材についての知識がないためです。

ずれが出たときは、「この見出しは、読者がすでに課題を自覚している前提なので、基礎の説明は短くしてほしい」のように、意図を添えて伝えます。実務でも、最初は「ここはこういう意図なのでこうです」と丁寧にやり取りすることを大切にしています。

修正の意図が伝わるコメントになっているか

修正のコメントは、外注先にとって、次の原稿で同じずれを起こさないための材料です。依頼先はプロでも人なので、「ここは意味がわからないです」のような言い方は避けたほうが、やり取りが穏やかに進みます。

たとえば同じ指摘でも、次のように書き方を変えるだけで、外注先は何を直せばよいか分かります(仮の例)。

避けたい書き方

伝わりやすい書き方

ここは意味がわからないです

この段落は、自社製品の機能の説明として読まれそうです。導入前の課題の説明に寄せてもらえますか

全体的に浅いです

読者は比較検討の段階なので、他の方法との違いを1つ具体的に足してもらえると助かります

この表現はNGです

「業界No.1」は根拠を示せないため、レギュレーションの使わない表現に追加しました

指摘の理由を書いておくと、外注先は同じ種類の箇所を自分で直せるようになります。最後の例のように、繰り返し出る指摘はレギュレーションに足しておきましょう。

1本あたりの社内の確認時間

最初の3本では、社内の確認や修正にかかった時間を記録しておきます。外注した後も社内に残る作業の量が見えると、続けるかどうかを判断しやすくなります。

たとえば、1本目に3時間かかった確認が3本目で1時間になっていれば、進め方が固まってきた目安になります(時間は仮の例)。反対に、本数を重ねても時間が減らない場合は、渡している資料や外注する範囲を見直すタイミングです。

記事制作の外注でよくある3つの質問

開いたノートの上に置かれた万年筆と小さな観葉植物

記事制作の外注を始める担当者からよく聞かれるのは、始める本数、資料が少ないときの進め方、構成を任せてよいかの3つです。

Q. 記事制作の外注は何本から始めればよいですか?

外注先が受けてくれるなら、1〜3本から始めて進め方を確かめるのがおすすめです。構成の確認、修正のやり取り、納品の形式を実際に試すと、継続したときの社内の作業量が分かります。

最低発注本数を決めている外注先もあるため、見積もりの段階で確認してください。

Q. 社内に資料が少なくても外注できますか?

外注はできます。営業資料と公式サイトがあれば、外注先は商材の概要をつかめます。

足りない情報は、営業担当者への短いヒアリングや、構成の段階での質問で補えば進められます。資料が揃うのを待って発注を遅らせるより、手元の資料で始めて不足を埋めていくほうが進めやすくなります。

Q. 構成づくりも外注先に任せてよいですか?

任せてかまいません。ただし、構成案は本文に進む前に社内で確認してください。

構成の段階で読者や結論のずれを直せば、見出しを差し替えるだけで済みます。本文が届いてから気づくと、書き直しに近い修正になります。

まとめ|記事制作の外注は最初の数本で進め方を固めよう

カフェのテーブルでノートを広げて相談する担当者と編集者

記事制作の外注の流れは、目的と範囲を決める、依頼先を選んで発注する、構成と執筆を進める、確認して公開する、の順です。どの工程を外注しても、方向性の承認、商材の事実確認、公開の判断は社内に残ります。

発注時には営業資料や公式サイト、事例記事を渡し、表記ルールはレギュレーションにまとめてAIのチェックを通してから納品してもらいましょう。最初の1〜3本では、ずれの理由を添えて修正を伝え、社内の確認時間がどう変わるかを見てください。

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