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オウンドメディアの問い合わせが増えない原因は?5つの確認ポイント

公開:更新:執筆:しろ
オウンドメディアの問い合わせが増えない原因は?5つの確認ポイント

記事のアクセスは増えているのに、問い合わせの件数は変わらない。そんなとき、記事を増やすべきか、ボタンを目立たせるべきか、判断に迷うのではないでしょうか。

オウンドメディアの問い合わせ改善では、計測、読者、記事からの導線、サービス情報、フォームを分けて確認することから始めます。どこで止まっているかによって、必要な施策が変わるためです。

この記事では、自然検索から一定のアクセスがあるBtoBサイトを想定し、原因の切り分け方と改善の優先順位を解説します。資料ダウンロードと相談を区別する考え方や、数値を比較するときの注意点も整理します。

問い合わせ改善の前に揃える3つの定義

内製と外注の選択肢を整理するノートと資料

コンバージョン(CV)は、サイト上で成果として定める行動です。何をCVとして数えているかが曖昧なままだと、記事の良し悪しも判断しにくくなります。最初に次の定義を揃えましょう。

  • 問い合わせと資料利用を分ける
  • 有効な相談の条件を決める
  • どの記事が関わった成果かを分ける

問い合わせと資料利用を分ける

資料ダウンロード、ツール利用、相談フォームの送信は、読者の行動として意味が異なります。すべてを同じCVとして合計すると、「相談を増やしたい」という目的に近づいたかが見えません。

資料利用は、検討の材料を渡せたかを見る指標として残します。そのうえで、相談フォームの送信成功と有効な相談件数を別に集計しましょう。資料利用が増えたことは、問い合わせが増えたことと同義ではありません。

有効な相談の条件を決める

フォームへの送信には、営業メールや採用に関する連絡なども含まれます。SEO支援の相談を増やしたいなら、問い合わせ総数とは別に、対象となる相談を定義してください。

たとえば「企業からの相談で、自社の支援範囲に含まれる課題がある」を条件とし、予算や開始時期は別項目で記録します。条件を細かくしすぎて、まだ情報が足りない相談をすべて除外しないようにしましょう。

区分

記録する内容の例

問い合わせ総数

フォームなどで受信した件数。重複の扱いを決める

有効な相談

対象顧客・支援範囲との一致を確認できた件数

判断保留

相談内容が不明で、追加確認が必要な件数

対象外

営業、スパム、求職など、今回の目標に含めない連絡

商談・受注

相談後の進捗。問い合わせとは別の段階として記録

どの記事が関わった成果かを分ける

記事を読んだ同じ訪問中の問い合わせと、後日サイト名で検索してからの問い合わせでは、解析上の見え方が異なります。

記事を入口にしたセッションの成果、途中で記事を読んだ人の成果、本人が「記事を見た」と話した成果は、別の情報として記録しましょう。これらを無条件に足すと、同じ相談を重複して数える可能性があります。

どの記事が受注を生んだかまで断定できない場合もあります。わかる範囲の接点を残し、アクセス解析だけで説明できない部分は相談時の聞き取りで補います。

問い合わせが増えないときの5つの確認ポイント

SEO分析画面と記事原稿を表示したパソコン

ボタンの色や文章を変える前に、計測から送信までを確認します。すべての読者が同じ順番でサイトを見るわけではありませんが、改善箇所を探すための整理として使えます。

  • 計測と実際の受信が一致しているか
  • 読者が自社の顧客像に合っているか
  • 記事から次に読む情報へ進めるか
  • サービスの支援範囲が伝わっているか
  • フォームで送信を妨げていないか
問い合わせが増えないときの確認。計測、読者、記事の導線、サービス情報、フォームの順に確認する

計測と実際の受信が一致しているか

まず、解析画面の「問い合わせ0件」が実際の受信状況と合っているか確認します。フォームでは受信できているのにイベントが記録されていないなら、集客施策を評価する前に計測を見直す必要があります。

逆に、送信ボタンを押しただけでCVを記録していると、入力エラーや通信エラーでも成果に含まれるおそれがあります。何をもって送信成功と判断する実装なのかを確認してください。

完了ページの表示を使う方式でも、再読み込みや直接アクセスをどう扱うか整理します。検証用の送信は実際の通知が届くため、社内で実施方法とテストデータの除外方法を決めておきましょう。

読者が自社の顧客像に合っているか

アクセスが多くても、自社の顧客ではない人の疑問を中心に解決している可能性があります。

たとえば法人向けの問い合わせ管理サービスが、個人向けのメール設定だけで流入を集めても、企業の運用課題を持つ読者に届いているとは判断できません。記事に流入した検索語と本文を照合し、誰のどんな状況に答えているかを確認します。

ただし、検索語だけで読者の職種や購買意欲を確定することはできません。法人向けの相談内容や営業で聞く質問とも照らし合わせ、顧客像との一致を仮説として検討します。

記事から次に読む情報へ進めるか

読者の疑問が解消した後に、具体的な方法や選択基準を知るための案内があるか確認します。

「詳しくはこちら」だけでは、何がわかるページへ移動するのか伝わりません。「社内で対応する範囲と外注する範囲を比較したい方へ」のように、次に必要な情報を示すと判断しやすくなります。

本文で十分に答えを示さず、相談フォームへ進ませることを優先するのも避けましょう。関連記事とサービス案内の分け方は、内部リンクの設計方法で具体例を紹介しています。

サービスの支援範囲が伝わっているか

記事からサービスページへ進んでいても、依頼できる内容がわからなければ相談をためらうことがあります。

「SEOを支援します」だけでなく、キーワード選定、構成、執筆、編集、分析のうち何を頼めるのかを示します。担当者、進め方、依頼前に確認すること、公開可能な実績も判断材料になります。

価格を一律に出せない場合は、見積もりに必要な条件や相談時に整理する項目を説明できます。未確認の無料相談や、実際には提供していないサービスを案内してはいけません。

フォームで送信を妨げていないか

フォームまで進む人がいるのに送信されない場合は、入力項目と動作を確認します。必要以上に詳しい情報を必須にしていないか、エラー箇所がわかるか、スマートフォンで入力しやすいかを見てください。

問い合わせの内容に必要な項目は残し、なぜ必要なのかを説明します。項目数を減らすこと自体を目的にせず、相談者が答えられる内容かを確認しましょう。

外部フォームへの移動や確認画面がある場合は、その先までチェックします。送信後の完了表示、受付の扱い、実際の受信まで確認して初めて、一連の動作を検証できます。

記事の役割に合わせた3つの導線

資料を確認しながら知識を共有する担当者と専門家

どの記事にも同じ問い合わせボタンを置くより、読者が判断したいことに合わせて案内を作ります。CTAは、問い合わせや資料閲覧などの次の行動を促す文章・ボタンのことです。

  • 課題を調べる読者には判断材料を渡す
  • 方法を比べる読者には選択基準を示す
  • 依頼を考える読者には相談内容を示す

課題を調べる読者には判断材料を渡す

「問い合わせが増えない理由」を調べている段階なら、まず自社の状況を整理できる表や確認手順が役立ちます。すぐに依頼を決める前提ではなく、自分で課題を把握する手助けをします。

資料を案内する場合は、本文ではわからない情報を何が補うのかを説明してください。短い確認表なら、フォームを通さず記事内で読める形にする選択もあります。

方法を比べる読者には選択基準を示す

内製と外注、リライトと新規制作などを比較する記事では、向いている状況や社内に残る仕事を示します。そのうえで、支援が必要な部分を相談できるよう案内します。

読者の疑問

用意する情報

案内文の例

どこに原因があるのか

診断表・確認手順

まずは計測と導線を分けて確認できます

何から改善するか

優先順位の考え方

対象記事と修正する範囲を整理しましょう

社外へ何を頼むか

支援範囲・分担例

構成や編集など、必要な工程から相談できます

案内文は、実際に用意した情報や提供できる支援に合わせて使います。

依頼を考える読者には相談内容を示す

相談を促す箇所では、「何でもご相談ください」だけで終えず、相談できることと、その相手に頼む理由を伝えます。

たとえば「記事のアクセスはあるものの、問い合わせにつながっていない方へ。記事計画とサービスへの導線を合わせて整理します」と書けば、読者は自分の課題を相談してよいか判断できます。

事例や実績を添える場合も、対象や担当範囲を正確に示しましょう。すべての依頼先で同じ効果が出るように見せないことが必要です。

少人数でも進められる改善の優先順位

見積書と電卓を並べて外注費を比較する準備

最初に直すのは、送信エラーやリンク切れなど、読者の行動を妨げる不具合です。次に、事業との関連が強く、確認材料がある記事から改善候補を選びます。

以下は判断方法を説明するための仮データです。実在サイトの実績や、業界の平均値ではありません。対象期間と集計方法が同じという前提で比較します。

数値は「自然検索を入口にしたセッション→そのうちフォームへ到達したセッション→そのうち送信成功があったセッション」の順です。同じ対象に絞り、各段階のセッションを重複なく数えた例として読んでください。

記事

入口→到達→成功

最初に確認すること

A:広い用語解説

1,000→10→1

顧客像との一致と、案内する情報

B:外注の比較

200→20→0

フォームの動作、入力負担、相談条件

C:専門的な実務解説

40→2→1

少数のため率だけで評価せず、相談内容を確認

Bはフォームへ進んでいるため、その後の不具合や説明不足を先に調べる候補です。ただし、数値だけでフォームが原因と断定はできません。読者が条件を確認して今回は見送った可能性なども含め、実画面を確認します。

Cは1件の増減で割合が大きく変わります。少ない観測で優劣を決めず、どんな企業からどのような相談があったかを確認するほうが、次の判断に使えます。

作業を決めたら、「対象記事」「確認した問題」「変更内容」「確認日」「見る指標」を残しましょう。大きな変更を同時に重ねすぎると、何を見直すべきか振り返りにくくなります。

改善後の効果を確かめる3つの注意点

確認が必要な原稿と付箋を並べたデスク

施策を実施したら、問い合わせ件数だけを見てすぐに結論を出さず、比較条件を揃えます。特に、解析で見える行動と実際の相談を区別してください。

  • 分母と期間を揃えて比較する
  • クリックと送信成功を区別する
  • 営業の評価と照合する

分母と期間を揃えて比較する

CVRは、定義した対象のうちCVが起きた割合です。「問い合わせが発生したセッション数÷対象セッション数」とするのか、別の定義を使うのかを決めます。

先ほどの仮例Aでは、送信成功があったセッション1÷対象セッション1,000×100で0.1%です。ただし、この値を良い・悪いと判断する基準は別に必要です。PV、ユーザー数、イベント数を混ぜた比率と比べないでください。

比較時は期間の長さ、流入元、対象記事、計測設定を揃え、季節性やキャンペーンの影響も確認します。条件が違う場合は、違いを注記して解釈します。

クリックと送信成功を区別する

GA4には、見込み顧客の獲得を表す推奨イベントとして generate_lead があります。ただし、名前を付けるだけで実際の受信と一致するわけではありません。どのタイミングで送るかを設計し、動作を確認する必要があります。

拡張計測の form_startform_submit はフォーム操作を確認する手がかりですが、それだけで自社の受信処理が正常に完了したかまで判断しないようにします。フォームの実装と照合してください。

また、同じドメイン内のCTAクリックは、標準の離脱クリックとは別に計測を検討します。氏名、メールアドレス、自由記述の相談内容などを、そのまま解析イベントへ送らない設計も必要です。

参考:GA4の推奨イベント | Google アナリティクス ヘルプ

参考:拡張計測機能イベント | Google アナリティクス ヘルプ

営業の評価と照合する

有効な相談が増えたか、相談者の課題が支援範囲に合っていたかを営業側と確認します。フォーム件数が増えても、対象外の相談が中心なら、記事の読者設定や案内文を見直す余地があります。

反対に件数が少なくても、具体的な課題を持つ企業から相談が来ている場合は、その質問を次の記事へ反映できます。アクセスやクリックの変化と、相談の中身を合わせて改善を判断しましょう。

オウンドメディアの問い合わせでよくある3つの質問

相談時の質問を整理するノートとペン

問い合わせの成果は、記事の役割や計測条件によって見え方が変わります。次の疑問も、一律の数字だけで決めないことが大切です。

  • CVRは何%を目指すべきか
  • すべての記事に問い合わせCTAを置くべきか
  • 問い合わせがない記事はやめるべきか

Q. オウンドメディアのCVRは何%を目指すべきですか?

一律の基準では決められません。問い合わせと資料ダウンロードでは行動の意味が異なり、分母をセッションにするかユーザーにするかでも変わります。まず定義を揃えた自社の過去データと、記事の役割ごとの違いを確認してください。

Q. すべての記事に問い合わせCTAを置いたほうがよいですか?

問い合わせの案内が読者の課題とつながる場合は設置できます。ただし、数を増やすことが目的ではありません。まず必要な情報を提供し、関連記事や資料を含めて、その読者に合う次の行動を選びましょう。

Q. 問い合わせがない記事は公開をやめるべきですか?

直接の問い合わせがないことだけでは判断できません。流入した読者、検討材料としての役割、サービスページへの移動、営業での利用などを確認します。情報が古い、対象読者と合わないなどの問題がある場合は、更新や統合も含めて検討します。

まとめ|問い合わせまでのどこで止まるかを確認しよう

支援範囲と次の進め方を相談する担当者と専門家

オウンドメディアの問い合わせが増えないときは、計測、読者、導線、サービス情報、フォームを分けて確認します。そのうえで、記事の役割に合う案内を用意し、同じ集計条件で変化を見ていきましょう。

最初の作業として、アクセスがある記事を選び、「どんな読者が来ているか」「次に何を案内しているか」「送信まで動作するか」を確認してみてください。原因を切り分けることで、記事追加より先に直すべき点が見えてきます。

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