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リライトする記事の選び方は?優先順位の考え方と改善策を解説

公開:更新:執筆:しろ
リライトする記事の選び方は?優先順位の考え方と改善策を解説

「順位が伸びない記事を、どこから直せばよいか分からない」
「記事は読まれているのに、問い合わせが増えない」
「候補が多く、リライトの優先順位を決められない」

リライトする記事は、順位・CTR・CVのうち、改善したい成果に合わせて選びます。本記事では、BtoBメディアの担当者に向けて、Search Console・Ahrefs・GA4を使った候補の探し方と、目的別の優先順位・改善策を解説します。

リライトする記事を選ぶ前に確認したい3つのこと

リライトする記事を選ぶ前に確認したい3つのこと

ツールで記事を並べる前に、改善の目的と記事の役割をそろえておきましょう。数値だけで選ぶと、問い合わせを増やしたいのに、顧客になりにくい読者を集める記事ばかり直してしまうことがあります。

  • 改善したい成果を決める
  • 自社サービスとの接点を確かめる
  • 同じ疑問に答える既存記事を探す

記事で改善したい成果を決める

まず、検索順位・クリック・コンバージョン(CV)のどこを改善したいか決めます。CVとは、問い合わせや資料ダウンロードなど、サイトで成果として設定する行動のことです。

検索で見つけてもらい、クリックして記事を読んでもらい、その後の行動へ進んでもらう。この流れのどこに課題があるかを分けて考えてください。

たとえば「読まれている記事からの問い合わせを増やす」が目的なら、低順位の記事だけを集めても適切な候補一覧にはなりません。すでに流入がある記事の案内文やリンク先から確認する方が、目的に合っています。

自社サービスにつながるテーマかを確認する

記事の読者が抱える課題と、自社が支援できることの接点を確かめます。検索流入が多いという理由だけで、対象顧客と異なる読者が集まる記事を最優先にしないようにしましょう。

営業でよく受ける質問や、サービスの対象条件を説明するテーマは、接点を考える手がかりになります。記事を読んだ人が「この作業を進めたい」「自社の場合を相談したい」と感じたとき、案内できる支援があるかを確認してください。

直接問い合わせを生む記事だけが必要なわけではありません。基本知識を伝えたり、比較検討を助けたりする役割も踏まえて判断します。

同じ検索意図に答える既存記事を確認する

読者の疑問に答える記事がすでにあれば、リライト候補として調べます。対応する記事がなければ、新規記事の企画として分けましょう。

同じテーマの記事が複数ある場合は、記事一覧と本文を確認し、それぞれがどんな疑問に答えているか整理します。順位が付いていないからといって、似た記事を追加すると役割が重なってしまいます。

公開直後の記事やデータのない記事は、インデックス登録と計測状況を先に確認してください。検索結果に登録されていない問題と、内容を改善すべき問題を切り分けるためです。

リライトする記事を選ぶ4つの切り口

リライトする記事を選ぶ4つの切り口

対象記事は、順位・CTR・CVのどこに課題があるかで分類します。CV改善には、直接の問い合わせを促す方法と、資料を通じて相談前の接点をつくる方法があるため、具体的な切り口は次の4つです。

  • 順位が伸び悩む記事の内容を改善する
  • 上位記事の検索結果での訴求を見直す
  • 流入がある記事のCTAを改善する
  • 情報収集段階の読者に実務資料を案内する

検索順位が伸び悩んでいる記事

検索順位を改善するなら、10位台を含む4〜20位をまず確認し、21〜50位も候補に加える進め方があります。順位帯は候補を探す目安であり、その順位なら簡単に上がるという基準ではありません。

Ahrefsも改善候補の例として4〜15位を挙げ、6〜20位などに条件を変える方法を紹介しています。10位台の記事も、上位に届いていない候補として積極的に確認してよいでしょう。

参考:Where can I quickly find opportunities to improve my website's SEO? | Ahrefs

順位帯の目安

候補としての見方

確認すること

1〜3位

順位を上げる余地は限られるが、改善対象外ではない

誤情報、CTR、CTAの課題。順位だけを理由に大幅改稿しない

4〜10位

さらに上位を狙う候補

上位記事との回答の差や説明の不足

11〜20位

上位10件を目指す候補として積極的に確認

読者の疑問に答える情報・構成の不足

21〜50位

上位との差を詳しく調べる候補

検索意図への適合と本文以外の要因

51位以下・未ランク

順位だけで改稿や削除を決めない

インデックス、対象キーワード、対応記事の有無

この表は、本記事で候補を整理するための目安です。実際には、対象の検索語と順位の推移を見たうえで、競合と自社の記事を読み比べます。読者が判断するための比較項目や具体例が不足しているなら、その部分を修正候補にしましょう。

同じ記事に順位とCTRの両方の課題が見つかることもあります。その場合は、主な改善目的を決め、一つの記事を重複して発注・修正しないように管理します。

上位表示されているのにCTRが低い記事

上位に表示される機会があるのにクリックされにくい記事は、タイトルやメタディスクリプションの見直し候補です。CTRはクリック率で、パーセント表示では「クリック数÷表示回数×100」で求めます。

たとえば1位でも、十分に表示されている割にクリックされていないなら、記事の価値が検索結果で伝わっているか確認しましょう。ただし、クリック数が少ないだけでは、そもそも検索需要が小さいケースと区別できません。順位・表示回数・CTRを組み合わせて判断します。

タイトルには読者が知りたいことと記事で得られる答えを示し、説明文にも本文に沿った情報を入れます。広告やAIによる回答など、検索結果の見え方も確認してください。CTRが低い原因をタイトルだけに決めつけることはできません。

Googleはページ本文などから説明文を生成するため、設定したメタディスクリプションが必ず表示されるわけではありません。

参考:検索結果のスニペットを管理する | Google 検索セントラル

検索流入があるのに問い合わせにつながらない記事

すでに検索流入がある記事は、CTAの点検から始める方法があります。CTAは、サービスへのリンクやボタンと、読者がそのサービスを利用する理由を伝える誘導文です。

CTAの誘導文とリンク・ボタンの例

ある程度育ったメディアでは、自然検索の流入が多い記事から順に並べ、CTAを確認すると、閲覧されている記事から改善を進められます。ただし、流入量とあわせて読者がサービスの対象に合うかも確かめましょう。

「SEO記事の修正が多い」という悩みを扱う記事なら、構成のすり合わせや編集支援へ自然に案内できます。記事末尾に共通の問い合わせボタンを置くだけでなく、その場で相談する理由が伝わっているかを確認します。

相談前の情報収集に使われている記事

すぐにサービス相談を必要としない読者には、記事の課題に合うお役立ち資料を案内する方法があります。記事で疑問に答えたうえで、読者が次の作業に使える確認表や記入シートを用意します。

SEO記事の品質を確かめたい読者にはチェックリスト、外注を検討している読者には外注判断シート、といった組み合わせです。条件を入力するシミュレーションにするなら、入力項目と計算根拠を明確にします。

問い合わせがない理由を、読者が情報収集段階にいるからだと決めつけてはいけません。読者とサービスの適合、フォームの動作、計測状況も確認したうえで、資料導線を検討してください。

改善目的

選ぶ記事

主な確認ツール

最初に検討する施策

順位改善

対象キーワードで伸び悩む記事

Search Console・Ahrefs

構成・本文の改善

CTR改善

上位で表示回数があるのにCTRが低い記事

Search Console

タイトル・説明文の改善

問い合わせ獲得

流入があるのにサービス相談されない記事

GA4・記事の目視確認

誘導文・リンク・ボタンの改善

資料による接点づくり

相談前の情報収集に使われる記事

検索意図の確認・GA4

記事に合う資料の制作・案内

Search Consoleで候補記事を選ぶ3ステップ

Search Consoleで候補記事を選ぶ3ステップ

Search Console(GSC)では、自社サイトがどんな検索語で表示・クリックされたかを調べられます。順位を改善する候補とCTRを改善する候補を分けて抽出し、検索語に対応する記事URLを記録しましょう。

  • 比較期間と条件をそろえる
  • 順位が伸び悩む検索語から記事を探す
  • 上位の検索語のCTRを調べる

比較する期間をそろえる

「検索パフォーマンス」を開き、期間をそろえて比較します。たとえば、直近の完了した28日間と、その前の28日間を比べる方法があります。データが少なければ期間を広げ、季節性があるテーマでは前年同期も確認してください。

画面上部の期間設定から[詳細]を開きます。

Search Consoleで候補記事を選ぶ3ステップの図解・操作画面

[比較]タブで比較する期間を選び、[適用]を押します。最新の未確定データが含まれる場合は、終了日を確認してカスタム期間で調整しましょう。

Search Consoleで候補記事を選ぶ3ステップの図解・操作画面

「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」の4指標を表示します。検索タイプ、国、デバイスの条件も記録し、異なる条件の数値をそのまま比べないようにしてください。

Search Consoleで候補記事を選ぶ3ステップの図解・操作画面

参考:検索パフォーマンス レポート:概要と基本設定 | Google Search Console ヘルプ

順位が伸び悩む検索語から記事を見つける

「クエリ」タブで検索語ごとの平均掲載順位を確認し、改善候補に対応する記事を探します。検索語を選び、「ページ」タブへ切り替えると、対応するURLを確認できます。特定の記事から調べる場合は、ページを絞ってからクエリを見ます。

候補の抽出では、まず4〜20位、続けて21〜50位を調べましょう。表の右上にある絞り込みボタンから[掲載順位]を選ぶと、順位の条件を設定できます。

Search Consoleで候補記事を選ぶ3ステップの図解・操作画面

次の画像は、[次より小さい]に「20」を入力し、[完了]を押した例です。20位未満の検索語が表示されます。上下限をまとめて指定したい場合は、エクスポートした表で絞り込みます。

Search Consoleで候補記事を選ぶ3ステップの図解・操作画面

平均掲載順位は小数になるため、集計条件を明記してください。たとえば前半を「4以上20以下」、後半を「20より大きく50以下」とすれば、20.5位のようなデータも抽出できます。

記事全体の平均順位は、対象キーワード一つの順位とは異なります。関連の薄い低順位の検索語が含まれているだけで、記事全体を書き直す判断をしないようにしましょう。

上位表示されている検索語のCTRを確認する

CTR改善の候補は、上位に表示され、表示回数もある検索語から探します。クエリとページを絞り、クリック数・表示回数・CTRをあわせて確認してください。

Search Consoleで候補記事を選ぶ3ステップの図解・操作画面

比較では、社名やサービス名を含む指名検索と、それ以外の検索を分けます。同程度の順位でも、検索目的やデバイスが異なればクリックされ方も変わるためです。表示回数が少ない検索語は、わずかなクリック数の差でCTRが動くので、判断を急がず観測期間を広げます。

気になる候補が見つかったら、実際の検索結果でタイトルと説明文、周囲の表示を確認します。Search Consoleのクエリ表には表示されない検索語もあり、取得件数にも上限があります。表をすべての検索の完全な内訳として扱わないでください。

Ahrefsで競合に負けている記事を見つける4ステップ

Ahrefsで競合に負けている記事を見つける4ステップ

Ahrefsでは、自社の検索データに加え、競合サイトの順位から改善候補を探せます。同じ検索語で競合が上位、自社が下位という記事を抽出し、最後に本文を読み比べて修正理由を確かめます。

  • 自社のオーガニックキーワードを確認する
  • 比較する競合メディアを設定する
  • 自社と競合の順位差で絞る
  • 本文を読んで改善の必要性を確かめる

自社のオーガニックキーワードを確認する

Site Explorerに自社のドメインや記事群のURLを入力し、左メニューの[オーガニック検索]にある[オーガニックキーワード]を開きます。

Ahrefsで競合に負けている記事を見つける4ステップの図解・操作画面

国を[日本]に設定し、[順位]に下限4・上限20を入力して[承認]を押します。続けて21〜50位も確認しましょう。

Ahrefsで競合に負けている記事を見つける4ステップの図解・操作画面

同じURLが複数の検索語で表示された場合は、記事単位でまとめます。狙っている検索語だけでなく、関連する検索語の順位も確認すると、記事が現在どんな疑問への回答として表示されているかを調べられます。

Ahrefsの順位は観測時点のデータです。推定トラフィックは自社で計測したセッション数ではないため、CTRや問い合わせの状況までこの数値だけで判断しないでください。

比較する競合メディアを設定する

比較するのは、同じ読者の疑問に答えているメディアです。商材が競合する会社と、検索結果で競合するサイトは一致するとは限りません。

Site Explorerの左メニューにある[競合分析]から[コンテンツギャップ(Content gap)]を開きます。

Ahrefsで競合に負けている記事を見つける4ステップの図解・操作画面

上段に自社、下段に競合のURLを入力し、[キーワード機会を表示]を押します。結果画面では国を[日本]に設定してください。

Ahrefsで競合に負けている記事を見つける4ステップの図解・操作画面

記事群を比べるならブログなどのディレクトリを入力して「パス」、個別記事同士なら「完全一致URL(Exact URL)」を選びます。入力したURLだけでなく、比較範囲も確認してください。

総合サイト全体を対象にすると、自社が扱わない領域の検索語まで大量に含まれます。自社が回答できるテーマに範囲を絞って比較しましょう。

競合が上位のキーワードを抽出する

Content gapでは、競合が上位で自社が下位の検索語を順位条件で絞り込みます。初期設定が「ターゲットのオーガニック順位:なし」なら、そのフィルタを開いて「ランクなし」のチェックを外し、自社の順位範囲を指定してください。

たとえば自社を11〜20位に設定し、[承認]を押します。画面の「ターゲット」が自社、「競合」が比較先です。

Ahrefsで競合に負けている記事を見つける4ステップの図解・操作画面

続いて競合の順位フィルタを開き、[トップ10入り]を選んで確定します。自社11〜20位・競合トップ10の条件で、上位10件に届いていない既存記事の候補を探せます。

Ahrefsで競合に負けている記事を見つける4ステップの図解・操作画面

条件の例は次のとおりです。これは候補を探すための設定例であり、順位差だけでリライトの優先度が決まるわけではありません。

探したい候補

競合の順位条件

自社の順位条件

上位10件を目指す記事

1〜10位

11〜20位

上位との差を詳しく調べる記事

1〜10位

21〜50位

上位からさらに順位を伸ばしたい記事

1〜3位

4〜10位

抽出した検索語について、自社URL・競合URL・それぞれの順位・観測日を残します。自社が未ランクの検索語は別に確認し、対応記事があれば改善候補、なければ新規企画に分けましょう。未ランクであることと、記事が存在しないことは別です。

参考:How to use Content Gap to find keyword ideas from Competitor Websites | Ahrefs

競合記事との差を本文で確かめる

順位差が見つかったら、自社と競合の記事を読み、修正する理由を具体的にします。検索意図への答え方、説明の深さ、根拠、具体例などを比較してください。

たとえば比較記事なら、読者が選ぶために必要な条件を説明できているかを確認します。競合にある見出しをすべて足すのではなく、自社の記事の読者に必要な不足を記録しましょう。

順位差には、被リンクやサイト全体の違いなど、本文以外の要因も関わります。Ahrefsは改善候補を探す道具であり、負けている理由を確定する道具ではありません。自社のSearch Consoleも照合して判断します。

Ahrefsで競合に負けている記事を見つける4ステップの図解・操作画面

流入が多い記事からCV改善を進める3ステップ

流入が多い記事からCV改善を進める3ステップ

記事がすでに読まれているなら、来訪後の行動を促す改善も検討しましょう。流入の多い記事を並べ、読者の課題に合うCTAを整えます。相談まで距離がある読者には、実務に使える資料を用意する方法もあります。

  • 自然検索の流入が多い記事から確認する
  • 記事の課題とサービスをCTAでつなぐ
  • 読者の作業に合う資料を用意する

自然検索の流入が多い記事を並べる

GA4のランディングページレポートで自然検索に絞り、セッション数の多い記事から確認します。ランディングページは、訪問の最初に閲覧されたページです。

対象期間を決め、フィルタで「セッションのデフォルト チャネル グループ」が「Organic Search」の訪問に絞ります。記事のURLだけを対象にし、セッション数の降順に並べると、自然検索から入口になっている記事を確認できます。

問い合わせ送信をキーイベントとして設定している場合は、その計測状況も調べてください。CVRを比べるときは、対象とする行動と分母をそろえます。問い合わせをまだ計測していない記事を「問い合わせ0件」と扱ってはいけません。

Search Consoleのクリック数でも流入の多い候補は探せますが、GA4のセッション数や問い合わせ件数とは同じ指標ではありません。

参考:ランディング ページ レポート | Google アナリティクス ヘルプ

記事の課題に合うCTAへ改善する

CTAは、記事で扱う課題から、支援でできること、リンク先へと自然につながるように整えます。流入順に記事を確認し、読者とサービスの一致、誘導文、リンクやボタンの文言、遷移先の内容を点検しましょう。

以下は、案内文を考えるための架空の例です。

状態

案内文の例

相談する理由が見えにくい

お問い合わせはこちら

記事の課題から相談へつなぐ

記事の修正が続く場合は、構成の合意と編集工程から見直す支援をご相談ください

ボタンの数を増やす前に、なぜそのサービスが役立つのかを説明できているか確認します。本文の結論と関係のないサービス紹介が続く場合は、案内する内容や位置を見直してください。

リンク切れや問い合わせフォームの不具合があるなら、文章の調整より先に修正します。読者が行動できない状態では、訴求を変えても申し込みまで進めません。

記事の内容に合うお役立ち資料を用意する

資料は、読者が相談前に進めたい作業を助ける内容にします。会社紹介資料をすべての記事に置くのではなく、テーマごとに必要な道具を考えてみましょう。

記事のテーマ例

資料案

読者ができること

SEO記事の品質確認

SEO記事チェックリスト

納品原稿を項目別に確認する

SEO記事の外注判断

外注判断シート・条件入力型シミュレーション

社内で担う工程と依頼する工程を整理する

リライト記事の選定

リライト候補の整理シート

記事ごとの改善目的と次の対応を共有する

これらは資料の企画例です。導入する際は資料の制作に加え、申込フォームや提供方法も準備します。記事にリンクを追加する作業とは分けて計画してください。

資料ダウンロードは問い合わせや受注と同じ成果ではありません。獲得件数だけでなく、対象顧客との接点になっているか、その後に有効な相談が生まれているかも分けて確認します。

流入が多い記事からCV改善を進める3ステップの図解・操作画面

リライトの優先順位を決める3つのポイント

リライトの優先順位を決める3つのポイント

候補がそろったら、メディアの課題に合う施策から順番を決めます。順位が低い記事とCTAを直したい記事を、一つの順位表だけで比べる必要はありません。目的ごとに並べ替え、選定理由を残しましょう。

  • メディアの課題に合う施策を選ぶ
  • 改善目的ごとに候補を並べ替える
  • 選んだ理由と最初の施策を記録する

メディアの課題に合う施策を選ぶ

流入が足りないなら順位やCTRの改善、流入が育っているならCTAや資料導線の改善を候補にします。現在どこで成果が止まっているかを見て、先に取り組む施策を決めてください。

たとえば、サービスに合う読者が記事を読んでいるのに問い合わせがないなら、案内文や遷移先から点検できます。記事が検索結果に十分表示されていないなら、まず対象の検索語と回答内容を確かめる必要があります。

複数の施策を同時に進める場合も、各記事の主な改善目的は明記します。すべての記事で4つの施策を実施する必要はありません。

改善目的ごとに候補記事を並べ替える

順位改善ではサービスとの接点と競合との差、CTR改善では表示機会、CV改善では流入量と読者の適合を見て並べ替えます。

サービスから遠いテーマの大流入記事を、機械的に最優先にするのは避けましょう。流入が少なくても、顧客が依頼先を選ぶ際の疑問に答える記事なら、先に改善する理由があります。

順位だけの総合点や、根拠のないCVRを使った売上予測で順番を決めず、「なぜこの記事を先に直すか」を説明できる状態にします。作業量や担当者の割り振りは、選んだ記事を実行計画に落とす段階で調整します。

選定理由を一覧表に残す

記事ごとに、改善目的・根拠・最初の施策を一覧に残します。保留した記事も理由を記録しておけば、データや事業の状況が変わったときに見直せます。

記入欄

記載内容

対象

記事URL、想定読者、対象検索語

改善目的

順位/CTR/問い合わせ/資料獲得

根拠

GSCの検索語別データ、Ahrefsの競合URLと順位差、GA4の流入・CV。取得日と条件も記載

修正方針

本文改善/タイトル改善/CTA改善/資料案内など、最初の施策

優先度

先行/次点/保留/新規企画。理由を1文で添える

再確認

どのデータ・情報がそろえば見直すか

次の表は、記入の考え方を示す仮の例です。実際の順位や流入量を調べずに、この順番をそのまま自社へ当てはめないでください。

記事の状態

改善目的

最初の施策

選定理由の例

10位台で競合に負けている

順位

比較項目の不足を補う

商材との接点があり、本文の不足を確認できたため候補にする

上位で表示されるがCTRが低い

CTR

タイトルと説明文を点検

表示機会があるため、検索結果での訴求を先に確かめる

流入が多いがCTAが一般的

問い合わせ

誘導文と遷移先を整える

読者とサービスが合うため、既存の流入を生かす

情報収集向けで相談以外の導線がない

資料獲得

記事に合う資料を企画

すぐに相談しない読者にも役立つ接点を検討する

選定後のリライトで押さえる4つのこと

選定後のリライトで押さえる4つのこと

対象記事を選んだら、選定理由を具体的な修正内容と効果確認へ引き継ぎます。どこを変えるのか、何を残すのかを共有してから進めると、目的から外れた改稿を防げます。

  • 検索意図に合う修正範囲を決める
  • 古い情報を公式資料で確認する
  • 制作と確認の担当を決める
  • 改善目的に合う指標を追う

検索意図に合わせて修正範囲を決める

順位改善では、読者の疑問に答えられていない箇所を特定し、必要なら構成からすり合わせます。記事を読んで何を判断できるべきかを決め、必要な比較項目や説明の深さを整理してください。

CTRやCVが目的なら、本文全体を書き換えず、タイトルや案内文、リンク先に修正を絞れる場合もあります。自然で意味が通る説明は残し、選定理由に対応する部分から改善しましょう。

古くなった情報を更新する

料金、仕様、制度などは提供元や公的機関の資料と照合し、変わった情報を更新します。終了したサービスを案内しているなど、読者を誤らせる内容は、順位による優先順位にかかわらず修正してください。

公開日が古いだけで、正しい説明まで削る必要はありません。更新日だけを変えたり、競合の記述を根拠なしに足したりせず、説明と出典が対応しているか確かめます。

参考:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル

実施する担当を決める

構成・本文・画像・入稿と、商材情報の確認・最終承認を誰が担当するか決めます。修正する内容だけでなく、残す情報や参照すべき資料、納期と確認方法も共有してください。

フリーランスの実務担当者へ直接相談できる体制なら、選定理由と修正の意図を同じ相手に伝えられます。社内で判断することと依頼する作業を分け、必要な範囲を合意して進めましょう。

外注する範囲や依頼先の選び方から整理したい場合は、判断基準と費用の見方をまとめた記事も参考になります。

SEOは外注すべき?費用相場・依頼できる業務・失敗しない選び方

改善目的に合わせて効果を確認する

順位・CTRはSearch Consoleなど、来訪後の行動はGA4などで、改善目的に合わせて確認します。修正前の状態、修正日、変更箇所、比較条件を残しておきましょう。

問い合わせ送信と資料ダウンロードは別の行動として計測し、ボタンのクリックだけを申し込み完了と扱わないようにします。流入が変わった場合は、件数だけでなく対象の訪問に対する割合も確認してください。

公開後は再クロールの状況や観測期間、検索需要の変化、同時に実施した施策を踏まえて比較します。前後の数値が上がっただけで、すべてリライトの効果だとは断定できません。決まった日数で成果が出ると考えず、変化を説明できる情報をそろえます。

参考:Google 検索のトラフィック減少をデバッグする | Google 検索セントラル

リライトする記事の選び方でよくある5つの質問

リライトする記事の選び方でよくある5つの質問

選定時に迷いやすい順位の考え方、ツールの使い分け、成果の見方を整理します。AIを活用する場合も、実際のデータと読者の課題に照らして判断しましょう。

  • 順位帯は候補を探す目安にする
  • 無料ツールでも自社の候補を選べる
  • タイトル変更だけでCTR改善は保証されない
  • 資料獲得と問い合わせを分けて確認する
  • AIが整理した内容は人が確認する

Q. 何位の記事を優先してリライトすべきですか?

順位改善なら、10位台を含む4〜20位をまず確認し、21〜50位も改善内容を調べて検討する方法があります。ただし、順位だけで最優先とは決めません。対象キーワード、競合との差、サービスとの接点を見て選びます。

すでに流入が育っているメディアなら、CTA改善から始める場合もあります。公開直後の記事は、インデックスと計測状況、観測期間を先に確認してください。

Q. 無料ツールだけでも対象記事を選べますか?

Search Consoleで自社の順位・CTR、GA4で流入や計測済みのCVを確認すれば、候補記事を選べます。Ahrefsは、競合の順位や自社が獲得できていない検索語との比較を補うツールです。

新規企画と既存記事の改善を分けるため、記事一覧も確認しましょう。まだ計測していない問い合わせの有無は、ツールの空欄だけでは判断できません。

Q. タイトルを変えればCTRは改善しますか?

タイトル変更は改善策の一つですが、CTRが上がる保証はありません。検索語との一致、表示回数、順位、広告などを含む検索結果の見え方も確認します。

メタディスクリプションも点検できますが、Googleがその文面を必ず表示するわけではありません。実際の検索結果と本文を確かめ、読めば何が分かる記事なのかが伝わる訴求に整えましょう。

Q. 資料ダウンロードが増えれば問い合わせも増えますか?

資料ダウンロードと問い合わせは別の成果です。資料は相談前の接点になりますが、ダウンロードした人が必ず相談や商談へ進むわけではありません。

読者の課題に合う資料を用意し、獲得件数に加えて、有効な相談が生まれているかも確認してください。

Q. AIを使って対象記事を選んでもよいですか?

候補一覧の整理や記事の比較を補助する用途に使えます。ただし、数値の意味、情報の正しさ、商材との接点は人が確認してください。実測データと推定値、確認した事実と仮説を混ぜないことが前提です。

AIによる引用を狙う場合も、形式を変えるだけで選定理由にはなりません。読者が判断できる説明、根拠、比較表を整えることを優先しましょう。

まとめ|改善目的に合う記事からリライトを始めよう

まとめ|改善目的に合う記事からリライトを始めよう

リライトする記事は、順位を上げたいのか、クリックを増やしたいのか、来訪後の行動を促したいのかに合わせて選びます。順位が伸び悩む記事は内容を、上位でCTRが低い記事は検索結果での訴求を見直しましょう。

流入がある記事ではCTAを点検し、相談前の読者には記事に合う資料を用意する方法もあります。Search Console・Ahrefs・GA4を使い分け、自社の課題に合う候補一覧と、最初の修正方針を決めてください。

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